■ロストワックスによる鋳造加工
ワックス(樹脂)や金属で原型(雄型)を製作し、溶けたゴムを流し込みゴム型(雌型)をとります。そのゴム型に再度溶けたワックスを注入して原型の刻印や形状を転写し、固まった後、石膏に埋没させ再び石膏型(雌型)をとります。そこに溶かした貴金属(金、銀、プラチナ)を流し込み、冷えて固まれば完成です。
原型さえあれば、安価で簡単に量産が可能なために、ジュエリーやアクセサリーの製造方法としては、ごく一般的に普及している製法で、ほとんどのブランドの製品が、この製法といっても過言ではないでしょう。ただ、難点は原型から転写した雌型に貴金属を流し込むという鋳造法であるために溶けた貴金属が冷えて固まる際、巣(穴)や縮みなどの寸法誤差が大きいことと、細かい文字や模様の刻印を忠実に転写再現するのは難しいということです。 |